寒くなってきて空気が乾燥してくると、同時に肌まで乾燥してきてかゆくなってしまう・・・。
そんなつらい乾燥肌やかゆみの原因と対策について、2回にわたってご紹介しました。
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今回は、その他の原因や生活で気をつけたい、乾燥肌対策です。
乾燥肌のお風呂の入り方や風呂上りのケア
乾燥肌の原因として、肌の水分不足、保湿不足が第一に思い浮かびますが、
そもそも「洗いすぎ」や「こすりすぎ」が原因になっていることも多いようです。
保湿と同時に、入浴や洗顔の仕方も見直しましょう。
身体を洗う際や洗顔の際は、こすりすぎず、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。
液体のボディソープには、合成界面活性剤など強すぎる成分が入っていることが多いようです。
やさしく洗っても、強すぎる成分が入っていたら結果的には「洗いすぎ」や刺激、肌乾燥の元になります。
ボディソープより、固形石鹸のほうがおすすめです。
洗顔も、洗顔フォームよりも固形せっけんのほうが 余計な成分が少なく、肌に優しいものが多いようです。
ただし、「薬用せっけん」には最近その危険性が指摘されている「トリクロサン」「トリクロカルバン」などの成分が入っていることがあります。
成分をよく見て選んでくださいね。
石鹸洗いも毎日ではなく、1日おき~数日に1回にしてみてください。
洗体タオルなどではなく、手に泡をとって なで洗いで十分です。
ゴシゴシこすってしまうと、肌の角質が削れて、乾燥につながります。
どうしても洗った気がしなくて気持ち悪いようでしたら、柔らかい綿のタオルを洗体タオル代わりにしましょう。
ボディブラシは乾燥肌には刺激が強すぎるので絶対避けてください。
なお、冬に頭皮のかゆみがある。毎日洗っているのにフケが出る。
という場合も、実は洗いすぎによる乾燥の可能性が高いです。
シャンプーの頻度を減らしたり、お湯だけで洗う「湯シャン」にしてみるのがおすすめです。
シャンプー自体も合成化学物質などのなるべく入っていない、やさしいものに替えてみてください。
入浴剤は、刺激の少ないものであれば入れてOKです。
イオウ(硫黄)の成分が入ったものは肌を乾燥させるのでNGです。
もちろん、発汗作用を高めるためのトウガラシ成分が入ったものなども避けましょう!
お風呂から上がったらなるべく早く保湿をしましょう。
保湿用ボディローション、身体用保湿乳液はドラッグストアにもいろいろ売っていますが、値段がやや高く、人によっては逆に肌が荒れることもあるようです。
病院・皮膚科で保湿剤を処方してもらうのが安心です。
処方薬は市販のものより効き目が強い上に、保険がきくので安くあがります。
かゆみの原因がアレルギーの場合の対処法
花粉やハウスダスト(ダニ、埃など)のアレルギー物質も、乾燥肌への刺激になります。
特に冬は空気が乾燥しているため、ほこりなども舞い上がりやすいです。
さらに、空気が乾燥していると静電気が起きやすいですよね。
特に冬は重ね着をしているので、それぞれの生地がこすれあい、静電気が起きます。
そうすると、スカートの内布が脚に貼りつくように、静電気でアレルゲンが人にもくっつきやすくなります。
アレルギー体質の方にとっては、舞い上がって静電気でくっついてくるアレルギー物質でも、
かゆみというアレルギー反応を示してしまいます。
冬は静電気の起きやすい化学繊維の衣類はなるべく避けたほうが良いでしょう。
口からもアレルギー物質を入れないよう、マスクの着用や、口呼吸でなく鼻呼吸を心がけることも大切です。
また、布団のダニはアレルギーのもとですし、アレルギー反応がなくても噛まれれば痒くなってしまいます。
寝具類は週に1度は布団乾燥機でしっかり乾燥させ、ゆっくりと掃除機をかけてダニの死骸まで除去すると良いですね。
花粉症などでアレルギー反応している場合、病院に行くと薬が処方されます。
アレルギー反応を抑える飲み薬(抗ヒスタミン剤)、かゆみを抑える塗り薬(軽いステロイド剤等)、保湿用の塗り薬(ワセリン等)などが出されることが多いでしょう。
ヒルドイドローションも、よく出される安心な保湿剤です。
処方薬は市販の薬やクリームよりも効き目が強いものが多いので、早く良くなることが多いです。
アレルギー体質の方や症状のひどい場合は、早めに病院に行ってみてくださいね。
また、症状の変化に合わせて薬を替えたり減らしたりしてくれますので、きちんと医師の指示に従って通院しましょう。
加湿器は有効?
乾燥肌は、肌のバリア機能が低下して保水力も低下し、肌の水分が蒸発しやすくなっています。
冬は空気が乾燥しているため、さらに肌水分の蒸発は活発になってしまいます。
加湿器で室内の湿度を上げれば、この肌水分の蒸発を若干はやわらげられるのでは!?
と思いますよね。
ですが実際のところ、加湿器を使っても肌を保湿するほどの加湿にはなりませんし、
乾燥肌が改善するほどの効果は見込めません。
ただし 加湿によりアレルゲン(ダニ、埃などのハウスダストや花粉)を舞い上がらせにくくする効果は見込めるため、それらに対するアレルギー反応がある方にはやや有効でしょう。
湿度を上げることでインフルエンザ等のウイルスの活動を弱めたり、
のどや鼻の粘膜の乾燥を防いで病気への抵抗力を上げるなど、
冬の風邪対策としてはもちろん有効です。
加湿器は乾燥肌を治すわけではないが、ないよりはあったほうがいい、というところですね。
まとめ
全3回にわたって乾燥肌のかゆみの原因と対策をご紹介してきました。
保湿ももちろん重要ですが、お風呂での洗いすぎやアレルゲンなど、1つ1つ見直して対策してみると自分のかゆみの原因になっていたものが分かるかもしれません。
私の娘も冬は肌が荒れて仕方なかったのですが、ダニアレルギーが判明したためお布団を買い替え、保湿をしっかりすることで、今や完治に近いぐらい肌コンディションが良くなりました!
皆さんの肌の悩みも解決できるヒントになれば幸いです^^
最後までお読み頂きありがとうございました。