今年もインフルエンザ予防接種の予約が始まりました。

毎年「受ける」「受けない」と決めている方は良いですが、インフルエンザ予防接種に関するいろいろな情報や噂が気になって、決めかねている方も多いのではないでしょうか。


「インフルエンザのワクチンは型の予測がはずれると効果がない」
「予防接種をしてもインフルエンザにかかる可能性はある」
「予防接種には有毒な水銀が含まれているから危ない」など・・・


いろいろな話を耳にするほど、結局打った方がいいのか打たないほうがいいのか、混乱してしまいますね。
実際のところ、どうなのでしょうか。

インフルエンザ予防接種の本当のところについて、まとめました。

スポンサードリンク

インフルエンザ予防接種は意味ない!?


そもそもインフルエンザ予防接種の効果については、

「ワクチンを打った場合の有効性は大人で80~70%、1歳未満に限ると40~20%程度であり、有効性は認められない」

という研究結果もあり、インフルエンザ予防接種に否定的な医師や専門家も少なからずいるようです。


また、インフルエンザの予防接種に用いるワクチンは過去に流行した型に対するものしかなく、この型が大きく変異した場合は予防接種は全く効きませんし、
毎年、今年流行しそうな型を予測してワクチンを製造しているですが、この予測が外れても効果は望めません。


昨シーズン(2015~2016年)から、インフルエンザワクチンは 従来の3つの型のワクチン株から作る「3価」ワクチンから、4つの型のワクチン株から作る「4価」ワクチンになりました。


今まで「B型インフルエンザには効きにくい」とも言われていました。
それは「3価」ワクチンではB型株が1種類しか入っていなかったので、入れなかった他のB型株が流行ると効かない、という理由によるところが大きかったのです。
それが昨シーズンから「4価」になってB型株も2種類入り、対応できる型が広がって効果が期待されていました。

でも、結果的に2015年の冬はインフルエンザが大流行しました。

だからといって「4価ワクチンも意味がない!」ということではありません。
が、4価なら必ずしも流行を防げる、とは言えないということです。


また、日本では「不活化スプリットワクチン」を使っています。

生きた病原体が入っている「生ワクチン」ではなく、病原性をなくして無毒化してある病原体を使った「不活化ワクチン」。
さらにその病原体の中の必要な成分だけを抽出した「スプリットワクチン」。

これらは副作用が極力出にくくなる製法ですが、効果も薄い(あるいは効果が疑問視されている)とも言われています。


これらを総合して考えると、ワクチンのインフルエンザを防ぐ効果は私たちが思っているよりも少なく、費用対効果なども考慮すると、接種するメリットは微妙なところかもしれません。

インフルエンザ予防接種の効果と副作用


インフルエンザ予防接種の副作用として、次のような症状が起きることがあるようです。


  • 接種箇所の症状(赤くなる、腫れる、硬くなる、熱を持つ、痛くなるなど)
  • 接種した人の10~20%に起こるとされていますが、これらの症状は通常2~3日で消えます。


  • 全身の症状(発熱、悪寒、頭痛、嘔吐、下痢、倦怠感、一過性の意識消失、めまい、リンパ節腫脹など)
  • 接種した人の5~10%程の人に起こるようです。
    これらも通常2~3日で治るようなので、なるべく安静にして過ごせば良さそうです。


以上のような症状でしたらあまり心配はいらなそうですが、
まれに次のような重篤な反応が出る場合もあります。


  • アナフィラキシー症状(アナフィラキシーショック)
  • 短時間で命に関わる危険な状態になることもある、非常に強いアレルギー反応です。


  • 急性散在性脳脊髄炎
  • 呼吸困難などの重篤な症状になることがあります。


  • ギランバレー症候群
  • アレルギー疾患のひとつ。手の痺れや足が重いなどの初期症状が現れ、数日のうちに手足が動かなくなることも。重篤な場合は、呼吸筋の麻痺、脳神経の麻痺、顔面神経麻痺などの症状が現れることもあります。


  • 肝機能障害、黄疸
  • 肝臓が正常に機能しなくなる、肝機能障害を生じることがあります。そこから黄疸や肝炎、肝硬変、肝臓がんなどになる恐れがあります。


  • ぜんそく発作
  • 咳や痰、呼吸困難の症状などが現れることがあります。


このような兆候が見られたらただちに病院へ行くか、状況によっては救急車を呼んでください。

スポンサードリンク

また、これまでの病歴やアレルギーの体質など、少しでも気になる点がある場合は接種前に医師に相談をしましょう。


ただし前述のように、日本では比較的安全な「不活化スプリットワクチン」を使用しているので、インフルエンザワクチンによって重篤な副作用が出る可能性はかなり低いと言われています

インフルエンザ予防接種 チメロサールフリーなら安心?


また、インフルエンザ予防接種を躊躇するひとつの情報として、「有害な水銀が入っている」という話を耳にした、という方もいるのではないでしょうか。


水銀といえば水俣病の原因として有名ですし、
日本でも過去に「予防接種のワクチンに含まれる水銀が自閉症を引き起こすことがある」という話がテレビで紹介されたそうで、
「そんな怖い物質が入っている予防接種なんて受けたくない!」という気持ちにもなりますよね。


不活化ワクチンには、ワクチンの無菌性を保つために防腐剤として、主にチメロサールという水銀化合物が過去60年以上にわたり世界各国で使用されてきました。


チメロサールは体内で「エチル水銀」という有機水銀になります。


※水俣病の原因になったのは同じ有機水銀でも「メチル水銀」という別物です。
この「メチル水銀」は体内、特に脳内に蓄積されやすく、その毒性についてはよく研究解明されています。


有機水銀については、1990年代ごろからその体内蓄積による悪影響、特に自閉症との関連が指摘されてきました。

ただ、最近の研究ではワクチンと自閉症(発達障害)との因果関係は否定されていますし、
チメロサール(エチル水銀)はメチル水銀と違って代謝が早く、ほとんど体内に取り込まれることなく約2週間~30日以内に体外に排出されるという研究結果も出ています。


また、そもそもワクチン内に含まれるチメロサールの量は、無視していいぐらいごく微量なのだそうです。


よって、現在はワクチン内のチメロサールは問題ないとする研究結果が主流のようですが、妊婦さんはおなかの赤ちゃんへの影響も懸念されますし、日本をはじめ多くの国に於いて予防的見地からワクチン内のチメロサールは不使用または減量する動きとなっています。


また、チメロサールを含まないワクチンはアレルギー反応のリスクが少ないという考えもあるようです。


以上のように、必ずしもチメロサールの入った従来のワクチンを恐れる必要はないようですが、それでもやっぱり心配、という方は、今はチメロサール無添加のインフルエンザワクチンがありますので、そちらを希望すれば良いと思います。


水銀を気にする人が増えているので、病院側もチメロサールフリーのワクチンを積極的に用意し、PRしていたりします。
接種価格は医療機関によってまちまちですが、チメロサールを使用している従来型のものよりも、チメロサールフリーのものは値段が高いところが多いようです。


なお、ワクチンよりも、マグロやキンメダイなど魚介類に含まれるメチル水銀のほうがずっと問題らしく、
なんとお寿司1貫だけでも、予防接種の3~7倍のメチル水銀を接種してしまっているのだそう!!

しかもワクチンの「エチル水銀」ではなく毒性の強い「メチル水銀」ですからね・・・!


偏った情報に振り回されず、幅広く大切な情報を取捨選択しないといけませんね。

まとめ


ワクチンに含まれる水銀については不安になる必要はなさそうですし、
それでも不安であればチメロサールの入っていないワクチンも選べる、というのは嬉しいですね。


ただ、やはりインフルエンザ予防接種の効果については絶対とは言えませんし 副作用の可能性も高くはないにせよありますので、ご自身の体質や考えのもと、判断して頂ければと思います。


予防接種を受けるにせよ受けないにせよ、インフルエンザの流行シーズンが近づいてきたら うがい手洗い、部屋の加湿、そして十分な栄養と睡眠など、自分の免疫を上げる生活を心がけ、病気をはねのけるコンディション作りに留意して過ごすのが一番大切ですね。


インフルエンザ予防接種については、以下の関連記事もご参照ください。

関連ページ

「インフルエンザ予防接種 赤ちゃんはいつから?副作用や他の予防接種は?」
「インフルエンザ予防接種 子供への効果は?2回必要?料金は?」


最後までお読み頂きありがとうございました。

スポンサードリンク